沖縄本島北端・国頭村にあるアシムイの御嶽は 辺戸御嶽とも呼ばれ、南の方向から、シノクセ、 アフリ、シジャラ、イヘヤと呼ばれる4連峰から成る。 私たち参拝者が登るのは、いちばん南のシノクセだ。 アシムイの御嶽は、「琉球開闢七御嶽」のはじめ とされるが、正史『中山世鑑』では九御嶽のはじめ。 いずれにしても開闢第一の御嶽というのに違いない。 昔々、天帝が阿摩美久を召し出して仰せになるには… と『中山世鑑』の「琉球開闢之事』の条は始まる。 島造り国造りの神・阿摩美久が造った聖なる御嶽と。 王朝時代は子孫繁栄、五穀豊穣、航海安全を祈った。 アフリの御嶽の頂上近くには隕石伝説もあるという。 それは金星から落ちてきたと伝わる、と、語り部。 この地球や太陽系や宇宙を強く感じさせる隕石伝説。 沖縄では、星の落下地点を星窪(ふしくぶ)と呼ぶ。 高い波動やエネルギーに隕石も引き寄せられたのか? 詳しくは一緒に登るときに現地で聞くことになった。 ところで、アシムイの御嶽の頂上にある拝所。 その先の山が、向き合った瞬間から気になっていた。 御嶽か。何という山か。あのとき、そう言えば男性の声 が聞こえてきた。すぐ下に国定公園大石林山が広がる。 ![]() 祠の横にカメラを動かすと、もうひとつ山が見えた ![]() 左が御嶽を拝む祠。中央の登山道(終点)を挟み、 さらに右にも祠が立っている。こちらは北向きだ。 祠の神名札には「子之方天軸男神」「大宇宙神」と。 合掌すると、その先は「子(北)の方(にぬふぁ)」 ![]() つまり↑左の祠は北西か北北西に向かっているという ことになるが、あの日、語り部に聞いた話を思い出す。 「昔アシムイの御嶽へは大石林山側から登ってました。 西海岸の茅打ちバンタの近くに細い道があったのです。 イヘヤとシジャラの2つの山は大石林山の側にある」 ということは…↑拝所の祠から拝む山はシジャラか。 辺戸岳は、宜名真と辺戸という2村に跨っている。 いまは大石林山のある宜名真から見ると、連峰は まるで神様が両手を広げる姿に感じられるという。 いっぽう辺戸から見る姿は↓その逆で背面となる。 ![]() 私が聞いた声は、表側…おそらく、大石林山の最高 地点となる展望台で話すガイドさんのものだろう。 ![]() ![]() ![]()
by utoutou
| 2023-04-07 11:49
| グスク・御嶽
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