新シリーズを始めることにした。というか、 いったん終了した「天孫氏」シリーズを復活させます。 この夏、那覇で会った語り部の前に、時空を飛び 越えて、忽然と現れた日高見(ヒタカミ)の国の王。 アッと驚いた「現代の神話」をヒントに続行したい。 本日のブログタイトル冒頭に「大倭」を付けたのは、 『大祓詞』に「大倭日高見国」の詞があるためだ。 日高見国の解釈では、陸奥地方を指すのが一般的だが、 「空に日の高く上がる国」とはヤマトの美称だと解した 江戸時代の国学者・賀茂真淵の説を借り、大王が立った 阿蘇山の麓は日高見国の発祥だと、私なりに捉えてみた。 阿蘇山。本文とは少し外れるが🙇♂️ 米塚とカルデラ ![]() ヤマトタケルの時代、日高見国の中心は肥国にあった。 だからこそ、記紀には景行天皇とヤマトタケルが熊襲を 蛮族として征討する話が綴られたのではないだろうか。 ところで、本題。 大王は「私は殺されたわけではない」と話したという。 では、逆にヤマトタケルを推した理由は何だったのか? 聞くと、語り部はすぐに言った。 「日高見国を治める新しいリーダーがやって来るから、 備えておくようにと、神託を受けていたのでしょう。 それで会いに来たヤマトタケルに難問を出した。 タケルはそれに答え、日高見国王と同族の証を示した」 「同族の証とは…やはり、草薙の剣ですかね!?」 その剣は龍神の依代、いや、そのものに感じられる。 「はい。ただ剣そのものでなくても、龍神族の証なら 山といえば川…のような合言葉で答えられますから」 なるほどと思う。例えば、古来、海神族・龍神族が、 三神(太陽・月・星)や森羅万象を崇めた信仰や、 火(マグマ)と、陽(太陽)と、日(暦日)と霊(ひ) を司ったという習性を問うことは、「火の一族」 の血を証す試金石になっていたのではないか? 証を見せることができたなら、ヤマトタケルは、 海神族を出自とする類い稀な皇子ということになる。 つまり、草薙の剣を佩くに相応しい龍王の裔であると。 「ヤマトタケルは、スサノオの現し身かもしれません」 かねてから、語り部はそんなことを言っていた。 沖縄本島の東に浮かぶ津堅島に、スサノオが ヤマタノオロチを退治する大和神話に似たマータンコー の祭りが残る理由はそこにあると、考えていたのだ。 ☆ ヤマトタケルは、沖縄から北走したセーナナー (古代海人七氏族)と呼ばれる天孫氏を遠祖とする… という語り部の見立てを、どうすれば咀嚼できるか? 久高島のウパーマ浜で考えたのは、1ヶ月前のこと。 スマホの写真の時刻は、9月7日11:11となっている ![]() 浜で振り返ると、そこには「ムー山と呼ばれた御嶽が 隠れている」と、島のおじいが言った植物群落がある。 「ムー大陸から来た海人たちの御嶽」と言う人もいる。 思えば私も、この浜で神を幻視する体験をしたものだ。 語り部に伝えると「高皇産霊神に視えます」と言った ![]()
by utoutou
| 2023-10-06 20:47
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