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天孫氏は火の一族〈127〉隼人の浜下り

熊本県南部・人吉盆地の山深く豊かな地形を見たい。
八代から肥薩線に乗って、あさぎり町の才園古墳も。
さらに、鹿児島へ移動して隼人浜下りを見たいと、
南九州の鉄旅を計画していたが、やむなく断念した。

肥薩線は案の定、八代〜人吉〜吉松の間が未だ運休中。
'20年の豪雨球磨川水害からの復旧が難航している。

また10月14日と15日に行われる恒例の隼人浜下りも、
かごしま国体が開催中のため、規模を縮小したという。

この隼人の浜下り(鹿児島神宮の放生会)という神事、
発祥は養老4(720年)に遡り、朝廷軍への抗戦で命を
落とした隼人の慰霊のために始まったという。神宮から
 神輿は騎馬武者らに守られ巡行して、浜で魚を放流する。
※↓写真は、霧島市観光サイトさまから拝借
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特に見たかったのは、浜下り(読みは、はまくだり)
一行の先頭集団が掲げる、色とりどりの「旗」だ。
その旗は、神輿に祀られる御神体のお供なのだろうか?

隼人塚史跡館(霧島市隼人町)を見学したときに、
浜下りの絵巻を見た。やはり神輿の次に旗行列が続く。

↓隼人の盾を撮ったときに、下部に写り込んだ絵巻
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ところで、鹿児島神宮の別名は「大隅正八幡宮」だが、
もし幡と旗が同じ意味なら「八幡神」を意味するのか?

となると旗は御神体ということになるが、どうだろうか?
  いずれにせよ、浜下りと旗には並々ならぬ関係がありそう。

「正八幡宮」の社号額を掲げる、鹿児島神宮本殿。
「八幡総本宮」宇佐神宮と、どう違うのだろうか?
思えば「正八幡宮」にはいろいろと謎がありそうだ
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熊本から鹿児島への旅を諦めた日と相前後して、
語り部から電話。ある難題が、現在進行中らしい。

「八幡大神とは、なんぞや? と聞いてくるんです」

聞いてくるのは「神」か? とにかく語り部は言う。
「八幡姫、姫大神、などと、私は答えたんですが、
そうすると、大陸を渡る人たちが視えてくるんです。
月の砂漠を〜♪と歌いながらシルクロードを渡る…
あくまでも、私のイメージなんですけどねw」

月夜の砂漠を東へ進む隊列のシルエット、を思う。
夜のシルクロード、絹の道…どんな渡来族なのだろう。






by utoutou | 2023-10-18 17:08 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
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