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天孫氏は火の一族〈133〉中世の玉依姫

秦氏は沖縄の島々にも来たと、語り部は言った。

琉球八社のひとつ・天久宮(那覇市泊)の近くに、
「中世(なかよ)の玉依姫」と呼ばれる神女がいた。
琉球王朝第三代・尚真王の時代のことだったが、
なぜ玉依姫が秦氏との関わりを思わせるかと言えば、
住み、畑で苧麻(ちょま、ウチナーグチで「う」)
を育て、できた糸で織物をして生計を立てていた。

宮古上布の素材として有名な苧麻でハタ織物をする
「中世の玉依姫」は、秦氏系の織姫だったのだと思う。

 神人や神女が、自らに憑く神名を名乗ることはない。
が、中世の「玉依姫」は言った。神魂は玉依姫だと。
伝えられた本名は、翁主乙樽(おうしゅうとぅだる)。
意味は今ひとつ不明だが、王家との関係かもしれない。

☆☆

 後日、語り部に改めて聞いた。念押しのつもりで。
「中世の玉依姫は、秦氏の神女なんですね?」
 すると、話は思いもよらない展開となった。

語り部は言う。
「古代から、玉依姫と言えば、神霊が憑りつく神女の
 こと。琉球では「さーだか(霊力高い)」と呼ばれる。
  例えば、神武天皇の母上は玉依姫だと言われますが、
一般的にも、玉依姫とは神の魂が依る姫として、
一族ごとに継承された神女のことなのだと思います。
  そして天久にいたこの玉依姫は、秦氏と同族の姫です」

秦氏なら話は分かるが、同族…って誰なんです?
「鴨氏でしょうね。秦氏と鴨氏との関係が深いのは、
よく言われることで、ほぼ同族。京都・賀茂神社の
下社では、鴨氏が秦姓を賜り祭祀に関わっていますね。
また、京都の貴船神社にも玉依姫が祀られていますが、
こちらの鴨氏も、秦氏との関係が深いのですよね」

では「中世の…」と呼んだのはなぜ…?
「御先(うさち)世、つまり古代の天久にも、鴨氏の
  玉依姫がいたか、里帰りしたのか、なのだと思います」

 八幡神から一気に話が飛んでしまったが、ここで、
 あることを思い出した。2年前に参った高鴨神社に、
 天久宮の弁財天宮にソックリだと思う社があった。
 底綿津見神を祀る祓戸社だ。「鴨氏は海神族」より
天孫氏は火の一族〈133〉中世の玉依姫_a0300530_13461531.jpg




こちら天久の弁財天堂。「天久宮の天女は弁財天
より。偶然とは思えない佇まいではないかと思う…
天孫氏は火の一族〈133〉中世の玉依姫_a0300530_14132264.jpg

by utoutou | 2023-11-08 17:02 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
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