人気ブログランキング | 話題のタグを見る

天孫氏は火の一族〈134〉鴨氏の姫か

琉球第二尚氏王朝の頃、沖縄本島那覇の天久に
機織りで生計を立てる「伝説の神女」がいたという。
この神女について語り部は驚くべき見方をしていた。

「その人は、古代豪族である鴨氏代々の巫女(玉依姫)
 の魂を継いでいたのでしょう。だから棚機姫なのだと」
 
 なぜいま鴨氏…と思いつつ、いよいよアマミキヨ
  に辿り着いたか…と密かにトキメキを感じたりする。

 記紀に見える鴨氏ゆかりの「弟棚機姫の句」は、
 あまりにも有名な七夕の発祥とも言われる歌。
 兄のために神衣を織る姿は織姫の原風景である。
 (弟棚機の一句は高鴨神社にも。過去ログはこちら
天孫氏は火の一族〈134〉鴨氏の姫か_a0300530_14115098.png








これまで謎に思っていたのは、斎場御嶽の奥宮である
 ナーワンダーグスクの発掘で人骨とともに織機が出た 
ことだった。詳細はまったく不明で、考古資料もない
模様だが、それは斎場御嶽のある久手堅村の古伝承だ。

斎場御嶽と言えば、その2㎞ほど北にあたる場所に、
守礼カントリークラブ(知念村字知名)があるが、
その中にソコニヤ嶽を遥拝するスクナムイという
拝所がある。石碑には「須久名御嶽」と。
鴨氏の始祖である少彦名命を祀る御嶽と言われる
天孫氏は火の一族〈134〉鴨氏の姫か_a0300530_14403295.jpg






語り部からそう聞いたときは、「そうですか」と
鈍く反応するばかりだったが、海神族である鴨氏
 の末裔らしい神女・翁主乙樽(おうしゅうとぅだる)
の神名が「中世の玉依姫」とは、とてもリアルだ。

海人族・海神族を、古来、沖縄ではアマンチュ、
アマミツ、あるいはアマミキヨと呼んできたのだった。

久高島に神聖なる「ハタス」という畑があるが、
これを鴨氏と同族の秦氏が作ったという話もある。

あれもこれも伝承だが、伝承かと言い捨てられない
何かが、初めて聞く「鴨氏」の話には感じられる。

秦氏そして鴨氏は、日月星辰…特に星々を崇めた。
スクナムイの北東に浮かぶ島を、北斗七星に見立て
「7つ島」と呼んだのは、彼らかもしれないと思う。

「7つ星」の最南に位置する久高島・伊敷浜の朝
天孫氏は火の一族〈134〉鴨氏の姫か_a0300530_14400662.jpg







by utoutou | 2023-11-10 21:18 | 天孫氏 | Trackback | Comments(2)
Commented by むう at 2024-05-05 10:21 x
目の前に大きな蛾が見えました。調べると少名毘古那神でした。須久名御嶽へ行ってきます
Commented by utoutou at 2024-05-05 10:39
> むうさん
そうですか。スクナムイ(須久名御嶽)はソコニヤ嶽とも呼ばれ、第一尚氏の時代までは(第二にとっての斎場御嶽のような)東方の最高聖地だったようです。また硫黄採取のため沖永良部を往復した船の船長の名はソコナだったとも言われます。産鉄族の故郷はスクナヒコナを祀るスクナムイだったかもしれませんね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 天孫氏は火の一族〈135〉御佩... 天孫氏は火の一族〈133〉中世... >>