人気ブログランキング | 話題のタグを見る

天孫氏は火の一族〈140〉多々須玉依姫

那覇・天久に伝承が残る「中世の玉依姫」のこと
 が脳裏にあり、京都も謎解きの目線で歩いていた。

玉依姫命を祀る摂社・片山御子神社では、天皇家も
崇敬したという賀茂別雷命、またその母神の霊威
 と、「丹塗りの矢」伝説の奥深さに思いを馳せた。
 はたして、この玉依姫が琉球と関係ある神なのか?

帰りの新幹線が京都発16:30。急がねばと思い、
大鳥居を出ようとした15:38の光に、ふと感じた。
陽がたださす(直刺す)とは、この感じだろうか…
天孫氏は火の一族〈140〉多々須玉依姫_a0300530_09361811.jpg







『賀茂御祖神社注進帳』によれば、玉依姫は
「多々須(たたす)玉依姫」とも呼ばれたという。

この日まず参った下鴨神社(賀茂御御祖神社)
振り返る。紅葉の「糺(ただす)の森」を歩いた。
摂社・河合神社側から入ると、そこはもう糺の森
天孫氏は火の一族〈140〉多々須玉依姫_a0300530_09102321.jpg








境内に広がる神宿る原始の森。「糺」の語源には
諸説あるなか、立地が賀茂川と高野川の三角州
 であることから、「只洲」というのが一般的だが、
「陽がたださす(直刺す)」と解いたのは『秦氏』
の著者・大和岩雄氏で、「糺の森が河合の地にある
  のは、元糺の森が泉にあったからだ」とも記した。

 元糺の森とは木嶋坐天照御魂神社(右京区太秦)。
 秦氏が祀った古社で、別名「蚕の社」。ちなみに
元糺の森と糺の森で繋がる秦氏と鴨氏は同族である
天孫氏は火の一族〈140〉多々須玉依姫_a0300530_11204504.png








下鴨神社の御祭神は、賀茂建角身命と玉依姫だが、
糺の森の三井社にも、その玉依姫は祀られている。
その中社には賀茂建角身命、西社に伊賀古夜日姫命
(母神)、東社に玉依姫命。東は糺と同義だろうか?
天孫氏は火の一族〈140〉多々須玉依姫_a0300530_10132374.jpg




糺と多々須玉依姫の関係から「丹塗り矢で懐妊した
 賀茂の玉依姫」の伝説が紐解けてくるようだ。
 玉依姫は、日神に感精して孕んだ神妻と崇められた。



by utoutou | 2023-12-08 11:50 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 天孫氏は火の一族〈141〉夏至... 天孫氏は火の一族〈139〉上賀... >>