おもろまちのダイワロイネットホテルから、 ゆいレールおもろまち駅と、その下の交差点を 何度か眺めていた。写真右に写る稜線は首里の丘 で、そこまで幅広な道が続いているように見える。 道が右に緩くカーブしながら見切れているその左前方 に上層が円形となった旧・都ホテルの建物が見える。 さらにその先に、琉球第二王朝の王族が眠るお墓 ・玉陵(たまうどぅん、首里金城町)があるはずだ ![]() ![]() 久々に参ってみようかと思い、玉陵に足を向けた。 白砂の敷かれた外庭で、碑文を改めて見てみよう。 玉陵は琉球第二王朝二代王・尚真が、父王のために 建立したという。碑文はおぎやかの意向で作られた とも言われる恐ろしい文言が刻まれている。曰く、 尚円とおぎやかの直系以外の人は葬るべからずと。 呪詛だと囁かれる文言は、本当におぎやかによる ものか? と、実はここを訪れる度に考えていた。 そしていま、語り部の「おぎやかは(琉球)玉依 姫こと大主乙樽と姉妹か同族」という見立てに 添えば、「おぎやか悪女説」は少し色あせてくる。 私自身がおぎやか悪女説に違和感を持つ理由は、 尚円王の実弟で第二代王になりながら半年で退位 した尚宣威王は、おぎやかの政略にハマったのだと 言われるが、ではその長女を尚真王の妃に迎えた のはなぜなのだろう? という疑問をいつも抱くから。 尚真王に嫁いだ妃は、いわば尚真の従姉妹だった。 そこから思い至るのは、古くからの兄妹婚の習俗と、 神族だったかもしれない、おぎやか自身の出自だ ![]() ![]() ![]() ![]() しかし、この文言は本当におぎやかの意図した ものか? 逆に、政略にハメられたのではないか?
by utoutou
| 2024-05-13 19:35
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Comments(5)
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> nemeronさん
なるほど、そんなことがあったのですね。女性が強く女王であったりもする種族とは…? と、私も前回のブログを投稿して以降、ずっと頭の隅で疑問に思っています。 あの女性が月清であったらその母親もそういう雰囲気の方だったのかな… と感じたお気持ち、分かります。そして、本当にそのような種族が渡来してきていたのだとすると? おぎやかがその一族の女だとすれば? というのが、いまの私自身の気持ちでもありますね。
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> nemeron1445さん
国家体制の高い位置に女性が組み込まれている、というか、おぎやかの場合は、皇太后が君主となったような状況にあったわけで、そうした国家のスタイルは農耕民族にはありえないのでは。以前からそんなことを考えていましたが、私自身も今後が楽しみです。
> 満さん
こんばんは。宮古の水害の様子をニュースで見ました。湿度の高い季節になりますね。ご自愛ください。今夜は関東地方も大雨です。
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