鴨族の来歴はさて置き(過去の推理はこちら)、 後に同族となる秦氏の集団が朝鮮半島南部の 「加羅にいた」と、『日本書紀』は記している。 5世紀以降、継続して移住してきた人々が秦氏だと、 研究家も述べている。加羅(伽耶諸国)、特に、 金官伽耶(慶尚南道金海郡)の技術者たちだった。 彼らは秦の始皇帝の末裔か…とよく言われるが、 すべてがそうではなく、末裔の伝承を持つ人々が、 集団の中核にいたということではないかとも思う。 とにかく、朝鮮半島から対馬・壱岐へと渡り来た 秦氏は最大の渡来氏族で「倭国」のインフラ技術・ 政治・文化・経済・産鉄などに深い影響を与えた。 『日本書紀』の応神天皇14年の条に、百済から 弓月君が来朝。その民を加羅から連れて来るため、 葛城襲津彦を派遣。3年後、共に来朝したとある。 『新撰姓氏録』の応神天皇14年は、弓月君は 百二十七県の百姓を率いて帰化したと記している。 「率いたのは弓月君」…と書いたところで、壱岐の 月読神社(壱岐市芦辺町国分)の記憶がいま蘇る。 初めて壱岐島に渡り神社巡りをしたのは1年半前。 月読神を祀る月讀神社には、冬だからかコロナ禍 だったからか他に参拝客はなく、風が冷たかった。 そしてこちらの神社では、祭神である月読命は、 三柱に分けて祀られていることを知ったのだった。 赤い鳥居の中の右に月弓命(つきゆみのみこと)、 そして、鳥居の中の左に月夜見命が祀られており、 月讀命は拝殿の中に祀られているとの説明を読んだ。 すぐに、月弓命の神名に弓月君を感じたのだったが、 そのことは秦氏が壱岐にいたことの傍証になるのか? ![]() 月讀神社。石段の上に月読命を祀る拝殿がある。 さらに上には奥の院の御嶽? 赤い鳥居が立つ ![]() ![]()
by utoutou
| 2024-08-01 17:04
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