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琉球玉依姫〈49〉八頭八尾の龍

真清田神社の境内に「神池」という名の池がある。
『真清田神社参詣曼荼羅』(安土桃山〜江戸初期)に
も描かれた由緒ある池で、その名の通り此処に龍神が、
そして、明治時代から真清田神社の主祭神として坐す
天火明命も此処に降臨したと伝わっているという。
弘法大師が雨乞いした龍神もまたこの神池に棲んだ
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開運橋のたもとの左(南)に八龍神社が、右(北側)
には、龍神を守護するかのように市杵島神社が坐す
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真清田神社の摂社・八龍神社。神社サイトは記す。
〜明治初年、神仏分離の際、日泰寺(名古屋市)に
流出したという御神体の龍神石を祀っています 〜
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八龍神社に参って、ようやくその直前に本殿の近くで
見た「吐水龍の記」を理解することができた。
つまり吐水龍といまは呼ばれる龍神こそが、元来、
この地で長く信仰されてきた神霊だったわけだ。

【吐水龍の記】(抜粋)
〜 尾張国一之宮に静り坐す真清田の大神は、濃尾平野
開拓の祖神であり、庶民産業の守護神であります…
嵯峨天皇…弘法大師…龍神…八頭八尾…在します…
尾張徳川初代藩主徳川家康…降雨祈願の龍神…奉納 〜
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八龍こと「八頭八尾の龍」とは、何度も書いてきたが
語り部によれば、琉球を発って北上した海人七氏族
(七つの首の蛇)であり、その中に後の尾張氏がいた。
この神域こそが、本来の真清田神社だろうと感じる。

また、「八頭八尾の龍」こそが、スサノオ神話の
 天村雲剣を生み出した「八岐大蛇」なのだろうと。
この地で琉球を感じた霊気の正体も、龍神だと確信
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辰から巳へと、
年を跨いでしまった尾張旅のブログはこれにて、了。







by utoutou | 2025-02-08 10:43 | 最終章 | Trackback | Comments(2)
Commented at 2025-04-05 11:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by utoutou at 2025-05-25 08:44
> 合志さん
すみません!ゴールデンウィーク後に那覇で語り部さんと会ったとき、合志さんの質問を共有しましたが、返信を忘れてしまっておりました。語り部さんの答えは、玉依姫に「琉球」と付くのは地名なので深く考えることはない、とのことでした。ここからは私見ですが、沖縄にも多くいらっしゃるシャーマン体質の方は、神と繋がったり憑依されるような体験をよくすると聞きます。それは魂の響き合い、あるいは魂が依る、寄る、と言い換えらると思いますが、つまり、玉依姫は魂依姫。静かに体験を重ねて、自らその魂の存在を見極められてはいかがでしょうか?
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