熊野権現と言えば波上宮(那覇市若狭)を思うが、 その起源は、察度(さっと)王の時代という。 琉球第一王朝に倒され察度王とその息子・武寧王、 二代で終焉した察度王統(1350〜1405年)。 やはり察度王の息子という崎山子(さちやましー) が、他でもない波上宮の神社縁起に登場する。 南風原に住む崎山子が釣りの折に得た霊石を祀った のが花城(はなぐすく※端城とも表記)だった。 以下、神社由緒の抜粋。 〜往昔、南風原に崎山の里主なる者があって、 毎日釣りをしていたが、ある日、彼は海浜で 不思議な〝ものを言う石〟を得た。以後、彼は この石に祈って豊漁を得ることが出来た。この石 は光を放つ霊石で大層大切にしていた(中略)。 花城に至ったとき、神託があった。即ち、 「吾は熊野権現なり。この地に社を建て祀れ、 しからば、国家を鎮護すべし」と(後略)〜 ![]() 崎山子は察度王の息子、というだけで生没年など は不祥だが、その屋敷跡と言われるのが首里城の南 にある崎山御嶽。考古学的には「崎山御嶽遺跡」と 呼ばれ、大和系の古瓦が出土している。その時期 は、察度王統に属する(沖縄大百科事典)という。 いっぽう、波上宮とその神宮寺・護国寺の創建も 1368年。やはり、察度王の時代まで遡る。 ![]() ![]() そして、察度王の来歴にもふと思いを馳せていた。 父は奥間大親、母は天女という伝説。謎めいている。 そこに、どうも大和の血を感じるのは何故なのか?
by utoutou
| 2025-04-25 17:06
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