熊野と琉球の関係を辿ると、始源はどの時代に なるのだろうかと、いつも思いを巡らせていた。 琉球八社に見える熊野信仰には、補陀落渡海して 琉球に漂着した僧侶の影響が大きいとされるが、 語り部は、さらに古代に遡るに違いないと言う。 それを解くための何気ないヒントをもらってから、 1ヶ月が経つ。私が那覇にいたその日、語り部は 知人のN子さんから3ヶの和歌山みかんを贈られた。 出身地・和歌山のみかん農園で採れたものという。 一緒にお茶した後、夜になって、語り部から電話。 「N子さんの実家の近くに神社はありませんか?」 「いや、私は知らないんですけど」とは言えない。 N子さんに電話で聞く。そうして分かったのは、 近所に日前・国懸神社(和歌山市秋月)があること。 みかん「3ヶ」に特別な意味はなかったこと(笑)。 彼女の話を伝えると、「やっぱり」と呟いてから 語り部は、次のようなことを言うのだった。 「熊野三山と日前・国懸神社は琉球と繋がっている」 その託宣(?)を受け取った翌日、ふと 伊祖グスク(浦添市)に行ったことをいま思い出す。 北谷でのランチ後、那覇へ戻る途中で寄ってみたのだ。 伊祖グスクを「イソタケルの城」と過去ログで書いた のは9年前、ある作家の説を参考に、伊祖グスクを 築城者・恵祖世主と、紀国で祀られるイソタケルを、 消えた「伊氏」で繋がる古族の血統ではないかと推理 したが、このたび伊祖グスクで感じたのはグスク内の 祭祀場と思われる位置について。伊祖神社は伊祖グスク の本丸跡に鎮座。右奥が威部(至聖所)ではないか? ![]() 神社の奥に残る古い石積みの階段を登っていくと、 「旗立て」と呼ばれるグスクの最高地点に出る。 牧港を見渡す、まさに絶好の物見台だけれども、 その一段下に、踊り場のような平たい空間がある。 足場が悪く写真はないが「気」がここだけ異なる ![]() ![]()
by utoutou
| 2025-05-04 11:41
| 最終章
|
Trackback
|
Comments(0)
|
![]() by utoutou
カテゴリ
全体 ミントングスク 久高島 イザイホー 玉城 語り部 城(ぐすく) 天孫氏 御嶽 スサノオ 出雲 神社 琉球の神々 伊勢 洞穴(ガマ) 龍蛇神 ヤマトタケル お知らせ 天女伝説 斎場御嶽 ナーワンダーグスク 石垣島 九頭龍 瀬織津姫 琉球の玉 舜天 琉球王 グスク・御嶽 最終章 未分類 最新の記事
以前の記事
2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 more... 画像一覧
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
記事ランキング
ブログパーツ
フォロー中のブログ
ブログジャンル
外部リンク
ファン
|
ファン申請 |
||