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南島の瀬織津姫〈12〉白山比咩神社

北陸地方へ3泊4日の旅をした。新幹線で金沢へ。
1泊して福井・敦賀へ、金沢でもう1泊してから、
最終泊は富山で。計画は大雑把だったけれども、
新幹線が開通したお陰で、実り多き神社参拝の旅に。

印象度の強い順に思い出すのは、「しらやまさん」
として崇敬される白山比咩神社(白山市三宮町)だ。

御祭神は、
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと)
そして白山比咩大神(しらやまひめおおかみ)。
亦の名は菊理姫(菊理媛神=くくりひめのかみ)
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創建は古く、崇神天皇の時代。
延喜式に載る由緒ある名社で、鎮座二千年という。

神代から霊峰・白山を神体山として仰ぐこちらは、
「下白山」の「白山本宮」として崇敬されたという。
全国3000社余りあるという白山神社の総本宮だ。

北陸鉄道・鶴来駅からバス に乗り、一の宮で降車。
一の鳥居を境に、表参道を進むと幽玄なる神の域。
老杉・欅(けやき)・楓(かえで)などの気高い
並木は、立ち止まって見上げてもカメラに収まらない
南島の瀬織津姫〈12〉白山比咩神社_a0300530_13245169.jpg









神門を入って境内の右手に、白山奥宮遥拝所。
白山比咩神社は「下白山」と呼ばれたというから、
まずは白山山頂の奥宮を遥拝せずにはいられない。

大汝峰・御前峰・別山の「白山三山」を模したという
大岩が鎮座。奥宮に坐す菊理媛に合掌(utoutou)
南島の瀬織津姫〈12〉白山比咩神社_a0300530_13304417.jpg









遥拝所の傍で、霊峰白山のイラストに足を止める。
白山比咩の降臨した白山山頂とは中央の御前峰か。
ともあれ白山比咩は水の霊力を司る龍神であり、
黄泉の国を主祭神として司る女神であるとされる
南島の瀬織津姫〈12〉白山比咩神社_a0300530_13312911.jpg






旅に出る前、白山比咩神社に参る計画を語り部に
伝え、菊理姫に関するいくつかをを確認してみた。

「菊理姫は、琉球王朝の最高神官だった聞得大君
の元になっていると視えると言いますけど、そこを
詳しく教えてください。神格が同じということで?」

かつて「契丹古伝の女神」というタイトルのブログ
で、語り部から聞いた話を咀嚼して書いたつもりだが、
年月の経過と共に、私の中の女神像が薄らいでいる。

語り部は言った。
「聞得大君の崇めた女神は弁財天と伝わりますが、
それはあくまでも琉球王朝になってからのこと。
超古代、シウカラと呼ばれる世界王朝があったと、
契丹古伝は記しています。そしてキリコエアケを
白山に遣わしたと。その神が白山に降りた白山比咩
つまり、菊理姫のことだと視ているのです」

確かにここは白山比咩の神社、だけれども菊理姫
の謎を解くヒントを得られるとは、到底思えない。
つづく



by utoutou | 2025-06-14 21:20 | 最終章 | Trackback | Comments(4)
Commented at 2025-06-17 09:59
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by utoutou at 2025-06-18 17:58
> 匿名希望 (柴山)さん
情報をありがとうございます。古史古伝は巡り巡って繰り返し注目されているのでしょうね。白山比咩神社などへ参ってみますと、琉球と北陸(さらに日本海を北へ)は朝鮮半島や大陸と海流を介して繋がりつつ、今は埋もれてしまった文化や信仰を培っていたのかなと感じました。渡来ではなく往来していた人々がいたとすれば、その人たちは古代王朝に属していたかも(と妄想)笑
Commented at 2025-06-18 22:13
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by utoutou at 2025-06-21 08:11
> 匿名希望さん
ありがとうございます。徐福については沖縄にもその伝承がありブログにも書きましたが、動画となると新説のように感じられて刺激的ですね。八幡神についても拝見してみようと思います。
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