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南島の瀬織津姫〈16〉新羅に繋がる

白山比咩神社(白山市三宮町)境内を下る琵琶滝
 の側に祀られる河濯尊大権現(カワスソンサマ)。
難病に効く神徳があるという。写真は情報サイト
いいじ金沢」から拝借したが、その記事中で
難病に効くという神徳や、下記の由緒を知った。

〈河濯尊大権現之由来〉
(前略)伝説には泰澄大師御自作と謂う。
あたかも往古より度々水火の難により大破損
の為に、信者是を大修繕を為す。即ち御本尊の
背面には奉造立 河濯尊大権現、石浦町菅波屋
三島兵衛、五月吉日祥日元文戌午歳と彫刻あり
平成九年より二百五十九年前、元は神社の地内、
白山さん参道脇の小祀に鎮座しましたが、明治
の頃、二回の火難の為此の所に遷したてまつり
現在に至る。(後略)河濯尊大権現奉賛会

まとめると…
河濯尊大権現堂の創祀は平成9年(1997年)
から259年前(1738年)、江戸時代の中期。

本尊は、泰澄の自作という伝説があるという。
白山を開いた泰澄は8世紀の人だから明治時代
までの約千年、河濯尊は境内に祀られていた…
南島の瀬織津姫〈16〉新羅に繋がる_a0300530_12242697.png








 この河濯尊(カワスソン)大権現こそは、
瀬織津姫と呼ばれる神と知ったのはweb上でだ。

最初は誤入力だった。スマホの検索ボックスに
河濯尊のつもりで川裾尊と入力してしまったが、
その結果、川裾尊とは河濯尊の異称だと知った。

ヒットした論文『滋賀県、福井県、石川県
船山直治氏ほか)で、瀬織津姫の神名を見た。

曰く、
石川県における川裾信仰の地の筆頭にこの
河濯尊大権現堂が挙げられているが、他に加賀市
の大聖寺川流域、金沢市の犀川流域、そして
白山市の倉部川流域と、5ヶ所に伝承はある。

そのうち、金沢市の犀川沿いにある瀬織津姫社
は、祭神として大禍津日神を祀り、祭日には
川濯御神の旗頭を挙げる風習があるという。

河濯尊=川裾尊=大禍津日神=瀬織津姫。
川に坐して、罪と穢れを浄化する水の女神。
その古名は撞賢木厳之御魂天疎向津姫に遡る。

過去ログ「神功皇后の新羅遠征」で紹介したが、
『契丹古伝』によれば、新羅は熊襲の興した国。
漢民族にとって東夷の国だった新羅の人々や
熊襲の崇めた神が、撞賢木厳之御魂天疎向津姫。

そもそも白山の「白」には新羅の意味があると
いう説がある。ここは新羅人が渡来した地だと。
参拝から日が経つが、白山比咩神社は謎めいて
いて、その「深い沼」からなかなか出られない。


白山比咩神社の南側にある禊場と、その奥の禊社
南島の瀬織津姫〈16〉新羅に繋がる_a0300530_09581874.jpg







禊場の近くの住吉社。祭神の住吉三神は神功
皇后の新羅遠征を加護した神。やはり新羅…
南島の瀬織津姫〈16〉新羅に繋がる_a0300530_09582461.jpg







by utoutou | 2025-07-24 20:27 | 最終章 | Trackback | Comments(0)
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