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南島の瀬織津姫〈17〉金劔宮

白山比咩神社からバスに乗り鶴来駅に着いたとき、
金劔宮(きんけんぐう、石川県鶴来市日詰町巳)
に参りたいと、ふと思った。白山市観光サイト
で見た住所に惹かれた。地名が「巳」とは珍しい。
古い社名は「劔の宮」で、北陸最古の神社という。

駅ロータリー横のタクシー会社で空車に飛び乗る。
 神社まで徒歩で12分というが、急な上り坂。
次の金沢行きが来る30分後には駅に戻りたかった
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 すぐ南は白山比咩神社に続く鶴来レインボーライン。
谷合に、白山を源流とする手取川が流れている
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手取川沿いに門前町が広がり酒の醸造元もある。
金剱宮(左上)の坐す巳は河岸段丘の高台に。
※MAPは白山比咩神社前のお店で頂戴した
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急遽、金劔宮に
参拝した動機はもうひとつ、「白山記」だった。
中世の縁起書は、金劔宮についてこう記す。
〜(祭神は)白山第一王子で本地は倶利伽羅明王、
現れ給うた姿は男神で、本地は倶利伽羅明王。
冠をかぶり、上衣を着け、銀の弓と金の矢
を持ち、黄金作りの御太刀を穿かせ給う。〜

倶利伽羅明王とは、劔に巻き付く龍王でもある。
白山麓は龍神(水神)の住処と信じられてきた?
白山信仰は龍神信仰と同義だったかもしれない。

この鶴来の地を滔々と流れる手取川のみならず、
越前の九頭龍川、岐阜の長良川、富山の庄川など
の河川は白山を源流として扇状地を灌漑し海に注ぐ。
古来の北陸にも龍神を崇める稲作民が渡来したか
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本殿近くに坐す乙劔社を、「ここが金運のパワー
スポット」と話しながら参拝する人たちがいたが、
私には、倶利伽羅明王と一対の女神に感じられた。
調べても、そんな由緒はないようだったけれども
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ところで…金劔宮に龍神を感じたあの日から、
どうも腑に落ちない思いを抱えていた。白山
を開いた泰澄は河濯尊像(瀬織津姫の神像)を
彫ったというが、それはなぜ白山比咩神社の
本殿にでなく、河裾に祀られてきたのだろう?

泰澄が白山を開山した717(養老元)年は、
『日本書紀』の成る720年の3年前にあたる。
九州では比売神を崇める隼人が蜂起していた。
「正史」編纂の過程で、白山の女神も隠されたか?









by utoutou | 2025-08-02 13:32 | 最終章 | Trackback | Comments(0)
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