久高島の西に見える「聖山ふたつ」とは、 斎場嶽(さはやたけ)と須久名嶽(そこにやたけ) その二山が一対で崇められたのだと分かるのは、 『おもろさうし』巻10-514。こう始まっている。 「斎場嶽、そこにや嶽でお祈りをしますよ」 という意味だという。「よ ゑ やれ 押せ」は 囃し言葉、聞得大君の就任儀礼の航海を謳い、 「東方に歩みわ てだが穴に歩みわ」で終わる。 ところで、この写真は、 2年前の久高島で見学した角力大会で撮った。 斎場御嶽と、須久名御嶽(守礼カントリー内) 本当は別々の山なのだが、一体となって見える ![]() それゆえ、前回ブログで、ふたつの聖山が鮮明に 見える虹の写真を眺めるうち夏が過ぎてしまった。 そしていま秋に思うのは「三つ目の聖山」のこと。 沖繩本島の知念半島と相対する久高島や津堅島の間 には、超古代、300mほどの山があったという。 それが1万年前に陥没して現在の海峡ができたと。 つまり三つの聖山が本島南部の海域に聳えていた。 世界遺産でもある斎場御嶽は多くの人が知る、 琉球王国の至高の聖地だが、須久名御嶽も、 『おもろさうし』で詠われる国家的な神山だった。 『南城市の御嶽」(南城市教育委員会)には、 次のように説明されている。(要約) ・知念半島のほぼ中央に聳える山で、標高166.8m ・山頂にウードーと呼ばれる拝所がある ・戦後の早い時期に、山頂は米軍によって削られ… つまり、古来の山の姿はもっと高いものだった ![]() ![]()
by utoutou
| 2025-10-07 10:25
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