ミルクの墓までは、20m余りあっただろうか。 祭祀場らしき中心部で写真を撮るなどしていた 私の視界から、知人の姿はいつしか消えている。 道の先のミルクの墓のほうから声は聞こえた。 「すごい数、オオコウモリだよ、初めて見た」 木々が揺れ、鳥が何羽か飛び立つような気配がした。 ゴルフ場にオオコウモリがいるとは、 何だか不思議。 フェアウェイからはたぶん見えない原生林のリアル。 一歩ずつ原始空間に、いや時間に埋もれていく感覚。 オオコウモリは静かな水場で栄養を補給するというが、 玉城台地の地下には水を湛えた洞穴(ガマ)がある。 古代の人も戦時中の人も、そのガマで生きながらえた ![]() ミルクの墓に着いた。合掌する。 豆腐積みというのか、何度見ても見事な石積みだ。 神名の由来は「弥勒」という説が有力だが、不詳。 神の島・久高島にも「みるく」と呼ばれる御嶽がある。 玉城から久高島へ渡り島建てをしたというミントン家の 娘・ファーガナシーとその夫・シラタルの住まい跡に。 琉球王国の成立以前とされる14世紀ごろのこと。 ファガナシーはミントンの神女だったという… ![]() 島に渡る前、ファガナシーはこの東の御嶽の威部(いべ) で神祀りをしただろうか? とすれば崇めたのはどの神? ここでも、ふと思い立ってスマホのコンパスを開いた。 表示された方位は、「68°東」 ![]() ![]()
by utoutou
| 2026-05-25 11:13
| 第二章
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