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縄文アマミキヨ 〈3〉ミルクの墓へ

ミルクの墓までは、20m余りあっただろうか。
祭祀場らしき中心部で写真を撮るなどしていた
私の視界から、知人の姿はいつしか消えている。

道の先のミルクの墓のほうから声は聞こえた。
「すごい数、オオコウモリだよ、初めて見た」
 木々が揺れ、鳥が何羽か飛び立つような気配がした。

 ゴルフ場にオオコウモリがいるとは、 何だか不思議。
 フェアウェイからはたぶん見えない原生林のリアル。

  一歩ずつ原始空間に、いや時間に埋もれていく感覚。

オオコウモリは静かな水場で栄養を補給するというが、
玉城台地の地下には水を湛えた洞穴(ガマ)がある。
古代の人も戦時中の人も、そのガマで生きながらえた
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ミルクの墓に着いた。合掌する。
豆腐積みというのか、何度見ても見事な石積みだ。
神名の由来は「弥勒」という説が有力だが、不詳。

神の島・久高島にも「みるく」と呼ばれる御嶽がある。
玉城から久高島へ渡り島建てをしたというミントン家の
娘・ファーガナシーとその夫・シラタルの住まい跡に。

 琉球王国の成立以前とされる14世紀ごろのこと。
    ファガナシーはミントンの神女だったという…     
縄文アマミキヨ 〈3〉ミルクの墓へ_a0300530_16003431.jpeg









島に渡る前、ファガナシーはこの東の御嶽の威部(いべ)
で神祀りをしただろうか? とすれば崇めたのはどの神?
ここでも、ふと思い立ってスマホのコンパスを開いた。
表示された方位は、「68°東」
縄文アマミキヨ 〈3〉ミルクの墓へ_a0300530_16070042.png







ミルクの墓に正対したつもりのアバウトな角度だが、
沖縄において夏至の朝日が昇る角度は約60°
また、玉城から久高島方向は約70°。
完全一致ではないにしろ、夏至の太陽が昇る久高島
の方向に、つまり若ティダ(昇ったばかりの太陽)に、
ファガナシーは祖神を重ねて祈願していたのだったか。


3年前の夏至の朝、東の御嶽の上方に昇った太陽
縄文アマミキヨ 〈3〉ミルクの墓へ_a0300530_11172912.jpeg

※ファガナシーについての過去ログはこちら
ミントンの娘とイザイホー〈1〉
ミントンの娘とイザイホー〈2〉
ミントンの娘とイザイホー〈3〉
ミントンの娘とイザイホー〈4〉
ミントンの娘とイザイホー〈5〉
















by utoutou | 2026-05-25 11:13 | 第二章 | Trackback | Comments(0)
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