六甲山と瀬織津姫 176 箕面弁財天

箕面山 瀧安寺(大阪府箕面市箕面公園)について
書こうとしていた、きょう18日(月)の朝8時ごろ、
箕面市を含む大阪府北部に震度6弱の地震が襲った。

2時間後、私を箕面に案内してくれたMさんに連絡をとる
と、阪神大震災ときのような強い揺れだったとのこと。
ご無事だったとはいえ、ガスがまだ止まっているという。
箕面市を含め関西在住の皆さまのご無事をお祈りします。


さて、箕面山 瀧安寺境内を歩いてもっとも印象深かった
のは、他でもない、役行者とマニ宝珠の組み合わせだ。
「神変大菩薩」と石標のある行者堂の傍に佇んでいる。
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妙音弁財天と南国の聖木・蒲葵(クバ)とマニ宝珠。
弁財天の傍に立つクバ…はたして偶然か何かの暗示か。
弁財天の立ち姿を仰ぎ見て、しばし妄想にふけった。

背後の眼下に箕面川が流れている。
弁財天=インドのサラスバティ=水の女神。
「箕(み)の面は籠目に編まれている」と言う語り部は、
そこに六芒星と籠の中の鳥と、物部氏を視たに違いない。
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境内の手前東に妙音弁財天、西に行者堂と役行者像。
参道を北へまっすぐ進むと、日本最古の箕面弁天堂。
瀧安寺HPによれば、最近、弁天堂拝殿の正面に、
弁天様の真言を彫った木版が設置されたそうだ。
弁天堂は滝道に続く。大滝へ登る途中で参拝する人も。
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弁天堂から下段に降りると、修験根本道場の護摩壇。
来たる7月7日11時、ここで大護摩供が催行される。
〜関西一円より山伏が集結し、世界平和をはじめ参拝者
の願いを護摩木に添えて不動明王に届けます 〜
奥の小祠には弁財天が祀られている。祭祀の配置から、
不動明王=弁財天=瀬織津姫の異名だと無理なく分かる。
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弁財天の手前に役行者の石像。前鬼と後鬼が控える。
神変大菩薩こと役行者が弁財天を守護している。
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観音堂の内部には、壁画に如意輪観音が描かれている。
この観音もまた、瀬織津姫の異名であった。
本堂前(写真右)に置かれたマニ宝珠の傍の案内は、
〜マニ宝珠 本尊の象徴・シンボルです
手で触れてお祈りください 〜
こちら観音堂には、如意輪観音・不動明王・阿弥陀如来
の像を安置。拝殿表には弘法大師(空海)の扁額も掛る。
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マニ宝珠、如意輪観音、弁財天、不動明王(=瀬織津姫)、
大黒天(=猿田彦、天照大神)、役行者、弘法大師・空海。
瀧安寺から滝道へ。箕面川の赤錆びた川石を眺めて思う。
役行者はなぜ箕面に来て籠り、弁財天を感得したのか?
そしてなぜ、箕面山の天上ヶ岳で夭逝したと伝わるのか?
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答えは、仏教伝来以前からこの地にいた民にありそうだ。
いっぽう役行者は、葛城山系や奈良・吉野の大峯山を
歩いたが、道はすべからく鉱物資源の宝庫で、そこには
役行者を助ける山師のネットワークが存在したという。
彼らは葛城山の土蜘蛛や吉野の国巣(くず)のように、
朝廷にまつろわぬ民。箕面にもそんな先住民がいたのか。

ぶらぶらと滝道を歩いていると、語り部から電話が。
「箕面川というのは、何という川と合流しますか?」
「確か伊丹あたりで猪名川に合流すると思います」
「その猪名川は、イナべという一族と関係ありますか?」

さて、はたして、イナべ一族は猪名川の由来なのか…。
そしてこの箕面にもイナべ一族の痕跡はあるのか…。
そもそもイナべさんとは何者なのか…。

















# by utoutou | 2018-06-18 20:52 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(1)